講演録:シンポジウム「山崎正和とは『何』だったのか?」
(※肩書きはシンポジウム当時、文章構成:小林薫、写真協力:神谷竜介)
山崎正和の没後5年にあたる2025年8月、サントリー文化財団シンポジウム「山崎正和とは『何』だったのか?」を開催しました。基調講演、パネルディスカッションの内容を紹介します。
基調講演「山崎正和の未来」
文芸評論家の三浦雅士氏が「山崎正和の未来」と題して基調講演を行いました。
山崎正和はこれから何を語るのか?…その思想と現代- 三浦雅士氏(文芸評論家)
パネルディスカッション「それぞれの山崎正和」
鷲田清一氏がファシリテーターをつとめ、生前の山崎と交流のあった赤澤真理氏、彦谷貴子氏、福嶋亮大氏、牧原出氏がパネリストとして、それぞれの山崎正和像を語りました。
「謙虚な実存」──山崎正和の舞台装置- 鷲田清一氏(大阪大学名誉教授、サントリー文化財団副理事長)
山崎正和が語った「演出家の時代」──カセットテープが照らす思想の変遷- 牧原出氏(東京大学先端科学技術研究センター教授)
山崎正和とアメリカ──『コレスポンデンス』と都市の精神- 彦谷貴子氏(東京大学グローバル教育センター教授)
「期待されない101人目」になる覚悟──専門と社会をつなぐ山崎塾の教え- 赤澤真理氏(大妻女子大学家政学部准教授)
満洲・戦後・消費社会──切実さのなかの社交と美学- 福嶋亮大氏(立教大学文学部教授)
シンポジウム概要
サントリー文化財団シンポジウム「山崎正和とは『何』だったのか?」
- 開催日
- 2025年8月28日(木)
- 会場
- ホテルニューオータニ
- 式次第 (※敬称略)
- 主催者挨拶
- 公益財団法人サントリー文化財団 理事長 鳥井信吾
- 映像上映
- 基調講演「山崎正和の未来」
- 三浦 雅士
- パネルディスカッション「それぞれの山崎正和」
- パネリスト
- 赤澤真理 彦谷貴子 福嶋亮大 牧原出 三浦雅士
- モデレーター
- 鷲田清一
- 懇親会
- ~「社交する人間」へのオマージュ~